K2 登山家 山下松司ファンサイトへようこそ。K2西稜からの初登頂 8611mへの「夢、挑戦、決断」の記録をお楽しみください

六発目 「8月5日 頂上アタック前夜のC5」 (3)

六発目 「8月5日 頂上アタック前夜のC5」 (3)

大谷 はい、感度良好です。
松浦 きょうは早朝からご苦労さんでした。本来ならキャンプ6を作って、完璧なアタック態勢をもって君たちを送り出してやりたかったです。力不足で、キャンプ5からダッシュをしなければならないというような状態で、本当に隊長として申し訳ないと思います。しかし、できるだけのサポートは薮田及び米本がやってくれるはずです。サウスヒラーまでは、きょう、ルートがはっきりしました。あと300メートルです。その300メートル、非常に厳しい300メートルだと思います。しかし、大谷、ナジール、山下、この3名ならば、必ずやり遂げてくれると思います。悔いのない1日を送ってください。そして十分体に気をつけて、行動してほしいと思います。そして決して無理をしないように、自分の持っている技術以上のものを要求された場合は、潔く撤退してください。了解でしょうか。
大谷 はい、よくわかりました。最後の1日、たぶん晴天だと思います。先ほど南々西稜のところで、3人本当にくやしくて、あした晴天にして、あしたこそ登ろうと思いました。いままでみんな一生懸命荷上げやってくれて、テントを伸ばしてくれてきたんですから、最後をぼくらは悔いのないように一生懸命やりたいと思います。どうぞ。
松浦 はい。

松浦 山下、山下、感度ありますか。
山下 はい、代わりました。山下です。感度あります。どうぞ。
松浦 きょうは大変疲れたと思います。今晩は酸素を十分に吸って、そしてあした1日、頑張ってほしいと思います。君にも厳しい要求をいろいろしてきました。一生の本当に良き思い出を、明日つくってください。了解でしょうか。
山下 了解しました。本当にわざわざありがとうございました。僕ら、若いながら気のつかないこと、いろいろ1つ1つ言っていただきまして、本当にありがとうございました。本日、調子良くいけば、何とか上の方に行こうということを話したんですけど、残念ながらちょっと酸素を勘定し過ぎました。もう少しどんどん吸っていたら、3人とも行けたのかもしれませんが、ちょっと・・・。まだ距離が遠かったんで、割合がつかめずに、きょうはそのような結果に終わりました。あしたはここにいる人たちだけでなく、本当にみんなその日のために全力を出して・・・。僕らも本当にあしたを全身全霊を込めて、そして僕ら山に向かいたいと思います。どうぞ。
松浦 はい、わかりました。全員で校歌でもってアタック隊を送り出せないことが残念ですが、キャンプ4はトランシーバーがないため、仕方がないと思います。BCでは3時に、私が校歌で君たちを送り出したいと思います。頑張ってください。
山下 そしたら、あした本当に頑張ります。じゃどうぞ。
松浦 ナジールに代わってください。
ナジール 隊長さん、のどを痛めています。良くしゃべれません。
松浦 ミスター・ナジール。今日は疲れたでしょう。でも明日は必ずK2の頂上に立ってください。どうぞ。
ナジール インシャラー。明日、天気は良いでしょう。それに8300メートルから上部のルートは大変プラクティカルですばらしいですよ。
松浦 今晩も明日も成功を祈っていますが、8300メートルから頂上まで、ちょっと悪いので注意してください。どうぞ。
ナジール そうです。岩と雪のミックスした、たいへんむずかしいルートです。注意しなければなりません。すべてのメンバーのおかげで、明日私たちは登頂を試みることができます。皆さんに感謝します。サンキュー。

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