K2 登山家 山下松司ファンサイトへようこそ。K2西稜からの初登頂 8611mへの「夢、挑戦、決断」の記録をお楽しみください

壱発目 「8月5日 南々西稜に出る」 (1)

壱発目 「8月5日 南々西稜に出る」 (1)

K2 8000mの壁を攀じる

大谷 大谷です。どうぞ。
松浦 よう頑張ってるね。ゆっくり進んでください。
大谷 はい、何とか上まで行きたいんですが・・・。
松浦 どうだ?
大谷 あと10メーター、5メーターですか、トラバースすると、サウスピラー南々西稜に出ます。どうぞ。
(トラバース・・・一般的には斜面をほぼ水平方向に横切ること、ピークを巻くことなどを指す。雪渓をトラバースする、山腹をトラバースするなどと使う。 )
松浦 全員元気か。
大谷 はい、ちょっと疲れてますが・・・。雪のトラバースがやっぱりかなりあって、ちょっと疲れています。
松浦 そこから頂上までの見通しはどうだ?
大谷 まだちょっと出てみないとわからないんですが、何か階段状の感じです。どうぞ。
松浦 今空を見て心配してるんだけれども、お日様に輪がかかっています。南の方からもかなり雲が押し寄せています。いかがですか。
大谷 はい。僕らもそれを確認して、心配してます。
松浦 もう少し頑張るんですか。
大谷 はい、頑張りたいと思います。ここから、できたら酸素を置いて行っちゃいたいと思うんですが、いかかでしょうか。どうぞ。
松浦 酸素はそこへデポして、カラ身で頂上まで行くということですか。
大谷 はい、そのほうがスピードはあると思うんですが。どうぞ。

K2 8000mの希薄な酸素の元、足元にエンジェルピークを見下ろす

松浦 そこの標高は幾らぐらいですか。
大谷 7300はあると思います。
松浦 8300でしょう?
大谷 はい、そうです。8300です。どうぞ。
松浦 南々西稜へ全員が出て、南々西稜へのルートをよく見て判断してください。恐らく天候は、明日の午後からは崩れると思います。もし体力及びルート的に自信があったら、突っ込んでください。どうぞ。
大谷 はい、了解しました。一応南々西稜に出ましたら3人で相談して、もう一度トランシーバー交信したいと思います。どうぞ。
松浦 はい、待ってます。
大谷 それではとりあえず交信打ち切ります。どうぞ。

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